一週間
ロシア民謡の「一週間(日本語歌詞)」では「日曜日には市場に出かけ,糸と麻を買って来る」のですが、極東ロシアからソ連時代の中央アジアを民族音楽研修をした際に、街に一切看板が無い程の統制経済であるにもかかわらず「日曜市」や「朝市」だけは驚く程賑やかで、人々の表情も活気に満ちて明るかったのが印象的でした。そう言えば、旧ソ連アジア大陸の四分の一程の距離間の「市場」を見ましたが、意外な食べ物が何処にも有りました。さてそれは何でしょうか? ヒントは、先日の民音さんの「アジア平和芸能フェスティヴァル」の楽屋通路にも何時もありました。
4月3日(日)
若林の日曜日は、予定通りの新入生を交えてのタブラ教室。その後で、タブラ講師の新井君とアジアン特急2005のリハーサル。曲は春にしか弾く事の出来ないイリヤス師匠秘伝のRaga:Sindhura。さらにその後でRaga:Hindolを自主練。いずれもインドの春に相応しいマニアックな演目(ふつう春の演目と言えばRaga:Vasant(サンスクリット語の春)、Raga:Bahar(ペルシア語の春)ですが、そこをマニアックに)ですがRaga:Hindolはヒンドゥー教徒にとってはクリシュナ物語に因む更にマニアックな渋い演目。
字義は「ブランコ」ですが、何故ブランコがクリシュナ物語で春なのか?と言うと。ヴィシュヌ神の化身クリシュナと人妻ラーダとの恋物語の中でクリシュナが乳搾りの娘達とブランコ遊びに興じるのをラーダが焼きもちをやく(人妻のくせに)のですが、その季節が新芽が芽吹く季節なのです。インドの音楽学者B.C.デーヴァ博士の著作によればこのクリシュナのブランコとこの旋法ラーガは「性的興奮」の象徴とされますが、演奏側の若林には良く分かりません。それを言ったらインド音楽はほとんどその感じですし....。なんて言うと語弊がありますが、そのテーマはまたの機会に。
ラーガ:ヒンドールに関してアーユルヴェーダ的に言うならば「冷めた心は燃え盛り」「熱し過ぎた想いは落ち着きを取り戻す」という不思議な効果があるのです。ブランコ自体もそんな感じなのかもしれません。
決して切れる事が無いと信じる鎖に守られて、時に優しく、楽しく。時に凄く大きく漕いでみたりすると、ちょっと勇気が出て来たりで、不思議に見失い掛けた気分を本来あるべき所に落ち着かせるというか。
ブランコは北インド、ヴリンダーヴァンの森の中でロマンティックに大きく揺れ、カリブの椰子の樹からは海に向かって大きく揺れ、東南アジアではタイヤのブランコから海にめがけて子供達がジャンプします。たいした工夫も無い玩具? アトラクション?「遊具」? なんですが不思議な魅力を持っていますネ。若林にとっては塾に行かないので一人残された公園のちょっと寂しい想い出でしょうか。
つい先ほど、三月にお世話になった福岡でまた中規模の余震があったとTVの速報に出たと思ったその瞬間、珍しくインターフォンが! 大家さんが遂に「出て行け!」か?とドキドキしたら、なんとその福岡から激励の品が届きました(ありがとうございました。)。もともとスマトラ沖地震のチャリティーを企画されたP.T.A.の方々が呼んで下さった演奏会でしたが、ご自分達が震災に遭われるとは無体なことです。その方々に激励されてしまって恐縮すれば、その後のニュースでは博多沖で雷の被害で重傷者が。若林の子供の頃「地震、雷、火事、オヤジ」というフレイズがありましたが、もうここで打ち止め、火事とオヤジは撃退して下さいね。あっ!オヤジってもしかして僕か?
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