| 2005年5月ダイアリー | ||
| 5月1日(日) タンポポのメッセージ | 5月3日(火) 取材などなど | |
| 5月4日(水) キイ・パーソンの誕生日会 5/25写真を追加 |
5月10日(火) 懐かしい味嬉しいお電話 | |
| 5月12日(木) 中学校の教材に | 5月14日(土) 嬉しい出会いと都立校繋がり 5/18写真を追加 |
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| 5月18日(水) インド音楽話〜日々のこと。 | 5月20日(金) アジアン特急第二弾 5/25写真を追加 |
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| 5月24日(火) 久しぶりのサントゥールLive | 5月25日(水) キリギリス達の春 | |
5月26日(木) Life&Music第一回の集会! |
5月28日(土) アフガン楽器、大分、教室 |
| 5月20日 ケニヤから嬉しいネットワークが広がる。 | |
「狭く深く」のタイプの弟分 |
| 若林の拙著「世界の師匠は十人十色」(2003年ヤマハ・ミュージック・メディア)にも沢山書かせて頂きましたが、若林は自分の師匠とはその「本物観」は共有出来たと思うんですが、中々自分のお弟子さんとは共有するのが難しい。「そりゃあんたの技量、器量の問題」と言われれば反論できませんが。せめて「目指すもの」位は共有出来ても良い筈じゃ?と思うのです。それを「主観の問題」と言われちゃうと、やっぱり寂しいものが有ります。 確かに「より本物に近づける」という意識、指向の上で語られる「本物」は主観的な要素が多いかもしれません。ところがその逆に「薩摩琵琶は国産桑材を用いるのが本物」と誰に言っても説得力の有る様な普遍的な『条件』で『本物』を認定しても、木も天然素材ですから善し悪しも有れば、作りの加減で音が悪かったり、演奏者の癖がついて音の抜けが悪かったりも有る訳で。しかしこの場合の「音が悪い」「抜けが悪い」というのも主観となってしまうと中々難しい話になってしまいます。その一方で、桑材じゃない「偽物」の琵琶で、凄い演奏をする人ももしかしたら居るかもしれなく、でもその「凄い」も主観なのかと言われると、何をして「偽物」なのかも難しくなってしまいます。 昔は確固たる条件は有った筈では? 若林なりに各国の音楽、楽器演奏について真贋の基準というものが有ります。勿論未だに到達出来ない「目標」であるものも少なくありませんが、例えばインド音楽弦楽器シタールの場合、類似する旋法ラーガを最低10種は弾けて、そのひとつはまる一日位は即興のネタが尽きない。とか同じ旋律を数種の異なるリズム分割で弾ける。太鼓タブラの場合、基本型を叩きながら作品や異なるリズム・サイクルの口三味線を言える。アラブ弦楽器オウドの場合、歌い手は必ず弾けるし、オウド弾きは必ず歌える。足踏みで基本リズムをキープしながら自由リズムのタクスィームを数種の旋法マカームに転調出来、数時間でも続けていられる。太鼓ダラブカは同じ四拍子、三拍子でも異なるリズム・サイクル毎に異なる即興が出来る。打弦楽器サントゥールはクロマティック調弦で弾ける。弓奏楽器サーランギーは楽器の音とずらしながら歌う(弾き語り)ことが出来る。キューバ太鼓ではクラーヴェのリズムの反転に応じて即興が変わる事が出来る。などなどですが、若林の教室の生徒さんで、在学、退学を問わず、若林の目の前でこれらが出来た人は未だ居ません。現地で修行してきた日本人の演奏家の演奏を聞く機会は若林は少ないんですが、今迄では残念ながらお目にかかってません。 そして現地の演奏家でも若林の親の世代の師匠の中には「この人は出来てる!」「きっと出来る!」という音を出している人が居ましたが、近年の若手音楽家の音にそれを感じることは少ないです。勿論これも主観と言えば主観ですが、比較がある訳で若干は当たってるんじゃないかと思います。 しかしながら、この「プロたるや出来てしかるべきの技術と理解」を持とうと持たないに拘らず「素敵な演奏」をする人も居るでしょうし、身に付けていても「心を打たない音楽家」も居るでしょう。しかし世界の多くの地域で、その昔はこのような「技術」「理解」は「人前で演奏する時の最低限の資格」「ルール」「マナー」「誠意」だった訳で、その上で「心を打つ」「打たない」「好み」という主観でお客さん(ファン)がついていた筈です。若林の親の世代の演奏家は、インドでもアラビヤでもトルコでも、異口同音にそれらの基本(基礎と言う意味ではなく)を踏まえた演奏家を「トラッド」そうでない者を「モダン」「コマーシャル」と言っていました。これは音楽に限らず、あらゆる芸術から手工芸、建築、さらには農業、漁業でさえも同じと思うのですが。若林の応援者で、一般的には「サーヴィス業」と言われるお仕事にも拘らず「本物志向」の凄い方も居ます。今後このテーマについては、若林もより多くの方のお話を聞いて、またこの日記でご紹介出来たら幸いです。 |
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