民族音楽・企画コンサート

   三味線のルーツを訪ねて  
 

 中国新疆ウイグル自治区のウイグル族の三味線ラワープ、その兄弟的な弦楽器ウズベク共和国のルボッブ。
 いずれも胸高に構える点がユニーク。ラワープ は漢民族の影響を受けて蛇皮を張り、ルボッブは山羊皮を張る。
伴奏打楽器は枠太鼓のダプ,及びドイラ。
古典器楽から叙情詩、民謡。若林忠宏の歌と弦楽器弾き語り。

 

 シルクロードの丁度真ん中のアフガニスタンの三味線ルバーブ。西のペルシア音楽、北のトルコ系遊牧民族の音楽、南東のインド音楽の要素を併せ持つ。

北部の古いペルシア語系言語ダリ語の叙情詩、南部パシュトゥー語の民謡など。

 

 シルクロードの終着点トルコの板張り三味線サズ。
中央アジアの三味線属とビザンティン、コーカサスの板張り三味線が深く関わって生まれたと思われる。
 サズは、オスマン・トルコ帝国の時代にギリシア、ブルガリア、クロアチアなどに伝わって見事な東西折衷音楽を演奏している。

   シルクロード系三味線属の流れとしては亜流だが、アフガニスタンのルバーブが北インドに伝わった弦楽器サロード。
 若林忠宏のインド音楽の師匠Ud.Umar Khan&Ilyas Khan兄弟の先祖はインドに帰化したアフガニスタン人演奏家であるため、最も古い伝統を学んだ。しかし18世紀の団塊でサロードは四弦になっている。
     
  世界のリズムと打楽器  
   東南アジア・タイとラオスにまたがるイサーン・ラオ文化圏の葦笙と木を刳り貫いて山羊皮を張った長い太鼓クロン・ヤオ。
 この他、タイ、カンボジアでは大小二種のハンドシンバルを用いて、つまった高音と響き渡る音の掛け合いでゆったりとしたビートを表現する。
   北インド古典音楽の太鼓「タブラ」、ビートルズも弾いた有名な弦楽器シタールの相棒として世界に知られた。古代インドの木を刳り貫いた両面太鼓が、中世北インドで西アジア太鼓の影響を受けて大小二個組の片面太鼓になったもので、正式には「タブラ・バヤン」と言う。14の基本音を全て擬音語の太鼓言葉で教え教わり、記憶する点がユニークで、太鼓奏法を口で唱えてから太鼓で演奏するパフォーマンスも確立している。
   アラブ音楽の片面太鼓「ダラブカ」
ペルシアで生まれアラブ・トルコ・北アフリカに広まり、西アフリカのジェンベにも影響を与えた。 別名「タブラー」は上記のインド太鼓の語源でもある。
   西アフリカの片面太鼓「ジェンベ」
西アフリカ古来の太古文化に、イスラム教と共に伝わったアラブ系片面太鼓の影響が加わって完成した太鼓。ポリリズムが中心である事と構え方はアフリカ的であるが、その音の構造は アラブ太鼓の影響が見られる。