民族音楽研究会・研鑽会   

タントラバージ研鑽会
北インド古典器楽は、古代インド音楽のドゥルパド音楽の時代は声楽が主流でした。それが18世紀にアンティ・ドゥルパド音楽の台頭によって器楽専門の様式が確率したのですが、20世紀に再び声楽の模倣が流行し現代の様式に至りました。当研鑽会は、18世紀の原点に立ち返り本来の古典器楽の演奏を追求するものです。また近年、流派の個性(バージ)もおざなりになり、演奏家は各自の派手な個性を売りにしていますが、当研鑽会では18世紀の時点の流派の個性を追求するものです。

アラブ古典音楽研鑽会
アラブ古典音楽は、8世紀に古代ペルシア音楽を吸収してバグダードの宮廷で華麗に発展しましたが、15世紀以降はトルコ古典音楽主導の時代が19世紀まで続きます。その結果、今日のアラブ古典音楽はその演目の多くにトルコ人作曲家の作品が含まれています。当研鑽会では、それを出来る限り整理しアラブ人主導時代の伝統及びアラブ人作曲家の曲を追求し、トルコ主導時代の曲でも、アラブ音楽式の様式に徹するなどを追求します。これは今日のアラブ諸国でも非常に難しいテーマで、第二次大戦後トルコ人音楽家によって復興したイラク古典音楽、トルコ音楽への系統が激しいチュニジアの古典音楽、トルコ系のスーフィー神秘主義音楽が浸透したシリアのダマスカスの古典音楽などは今日でもトルコ古典音楽の要素が非常に強いものがあります。が、現地の音楽家が最早分かっていない場合もあります。何処の国でも言えることですが、伝統音楽の担い手は師匠の教えにひたすら従い比較する習慣が無いからです。

古代インド音楽研究会
インド音楽は3000年〜4000年の歴史があると言われます。インド音楽の文献にはブラフマン教の経典「ヴェーダ」がその源と言われ、世界最古の音楽療法学を含むとも言われる「アーユルヴェーダについて語られる一方で、南インド古典音楽がヒンドゥー寺院音楽の脈歴を持つことからインド最古の音楽を継承しているとも言われます。が、果たしてその通りでしょうか?今日のアーユルヴェーダ療法士の方が中世イスラム王朝時代のラーガを用いているのは不思議です。それ以前にヴェーダの時代にはラーガ旋法の観念がまだ無かった筈です。また、南インド古典音楽は中世にタンジャーヴールという町の宮廷音楽以外ほとんどイスラム王朝下に置かれていたこと、イギリス植民地時代にヒンドゥー教勢力がヒンドゥー文化の復興に努めたことなどを無視して南インド音楽が最古の伝統を保持しているということも再考が必要です。それらをふまえて東南アジアに伝わった音楽文化との比較考察からより古いインド音楽を見つめてゆければと思っています。

アフガン音楽合奏団
アフガニスタンの古典音楽と民謡は、タジク族、パシュトゥーン族、ハザラ族、その他の少数民族の音楽文化と、旧ソ連時代に流入した中央アジアの音楽文化があります。また同じパシュトゥー音楽文化でも南部のパシュトゥー語圏と西部、中部のダリ語圏や首都カーブルの音楽文化では、個性が異なります。これらを普遍的に研究する一方で、オムニバス的なアフガン音楽を日本のより多くの方々に紹介する楽団の育成に努めています。

レベティカ研究会
ギリシャ音楽の代表的な弦楽器ブズーキの音楽は、トルコからギリシャに移住したギリシャ人がもたらしたトルコ系音楽と言われています。がこれは「遠からずとも当たらず」でした。実際はトルコ系音楽を演奏していたグループとレベティカのグループは微妙なすみ分けを行っていたり、ギリシャの近代史の軍事政権と左翼勢力との確執の中で音楽がプロパガンダに利用されたいきさつなどを考えると、ブズーキ音楽はレベティカの様な単純なものではありませんでした。またライカという言葉も今日では単純に幅広くギリシャ・ポップスをさしますが音楽史に中ではもっと意味深い側面も有りました。当研究会とその楽団では、よりピュアーなレベティカと、その直系のライカを追求したいと思っています。とは言ってもオムニバス的な演奏でファンを増やしたり研究費を稼いだりで、相変わらずエンテフノも演奏して行くことになりますが、「エンテフノはやらない」と言う気概のメンバーが居ても大歓迎です。


研鑽会・研究会会員、楽団員への応募
入会入団には面接と演奏オーディションがあります。
会費等は民族音楽教室レッスン料と同額です。
民族音楽教室に所属している方は会費全額〜半額免除となります。

研鑽会・研究会会員、楽団員についてはこれ以上の資料はございませんので演奏会や初級以上の教室にお出かけ下さってお話したいと思います。