| 2004年5月、現在の吉祥寺ミニ雑木林の住民達。 |
【昆虫の種別について】昆虫の種別は、目立つ雄の見た目だけでなく、雌や小型種の特徴や、それでも分からない時は生殖器やDNA鑑定(これは僕らでは分かりません)という事になりますが、昆虫業者さんも大金かけて確認(同定)する訳じゃありません.従って飼育中に逃げてしまったらおしまいです。僕の場合、長さを正確に計ってますので、同じ大きさの雌が二匹同時に逃げない限り(実は去年アルバイトにそれをされてしまった)どうにかなるものです。現地の村のお兄ちゃん達(木に登って採集する人達)や中間業者はどうしているのかと、昆虫とは不思議なもので、同じ山の場合高度で住み分けているので同じ木の同じ場所の雄雌はほぼ100%ペアなのですって.凄いですね。しかし島や山が違う亜種同士が日本で出会ってしまうと大変な事になり、逃げ出して分からなくなったら未婚のまま(逆に長く生きますが)天寿(かどうかの議論はさておき)を全うして頂く事になってしまいます。 |
| ドルクス系・オオクワガタの仲間 | オオクワガタの仲間は東南アジア、東アジアに十数種居て、欧州〜中央アジアには数種小型が居ます。アフリカや中南米に |
| は居ない筈もないですが、あまり聞きません。特徴はその名の通り大きな鍬ですが、その鍬には大きな歯があり、その歯はヒラタクワガタやノコギリクワガタよりも遥かに少ないのも重要な特徴です。 マニアの方々は1980年代〜90年代は大きさを競い、今日は形と希少さを競っているようで、ブータンなどからの密輸もある様です。雄は勇壮な鍬、雌はふくよかな大型が多いですが、自然下では実はかなりの神経質、臆病で中々木のウロから出て来ないそうです。僕は子供の頃も、飼育を再開した後も自然下で天然オオクワガタを見たことはありません.日本のオオクワガタは元々少ない所に雑木林が住宅地に造成され激減した為、一説には業者やマニア、ファンの下で暮らす飼育虫の方が天然より圧倒的に多いとも言われます。 また、今でも東京の雑木林に健気に生き続けるコクワガタは名前に反してオオクワガタ同様ドルクス系と言われます。昨年迄我が家に沢山居たヨーロッパ・オオクワガタはそのコクワガタよりも小さいのが面白いです。僕は未だ産卵さえもさせられていないネパール・コクワガタは逆にそこらのオオクワガタより長く、歯のないノコギリクワガタ風の細身のクワガタです。 |
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| ティタヌス系・ヒラタクワガタの仲間 | 種類によってはオオクワガタに似ていますが、鍬が比較的真っ直ぐで、歯が細かく多い点、その名の由来の様に体の厚 |
| みが薄いのが特徴です。これは木のうろや樹皮の隙間に身を隠すのに適していて、その分捕まらない自信があるのかオオクワガタより目につくところに居ます。2004年7月末日名古屋にて生まれて初めて天然を採集しました.東南アジアの大王ヒラタやアルキデス・ヒラタ、パラワン・ヒラタはオオクワガタよりも好きというファンが少なくないほど立派で勇壮です。アルキデスは最も獰猛と言われますが、実際お見合いして何か気にいらないと(昆虫も性格があります!)互いをちょん切ったりします。マニアの方の中には安全で確実なブリードの為に鍬を切断する人も居る様ですが、僕は数年それを拒み彼らに任せて一喜一憂していました。全体の数が増えてからは、むしろ皆が天寿を全うして欲しくてお見合い後数日はエナメル線で縛ってます。数日後雄雌が寄り添っているようなら気が合ったということで外しますが、その後殺し合いはありません。 一度は経験しなくては、と鍬に指を咬ませてみましたが、半端な痛みじゃありませんでした。慌てて下階の流しに駆け下りて水を流して慌てさせて外しました。引っ張ってもお尻をくすぐってもよりきつく咬むばかりです。 |
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| その他のクワガタ | オオクワガタとヒラタクワガタは比較的木の上の方の枯れ枝に産卵するのに対して、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、フタマタクワガタ、ツヤクワ |
| ガタ、ネブトクワガタの仲間は地面に落ちた枯れ枝が土化した境目や、枯れた根っこ、ウロの中の腐食したオガクズの中に産卵します。それゆえ「泥喰」などと言われます。一方、虹色や金色に輝くクワガタは「色虫」などと呼ばれます。彼らは種としては非常に原始的でコガネムシの顎が鍬になった進化の過程を見せてくれる感じです。パプワ金色クワガタ(略してパプ金)は草花の茎を鍬で切って汁を吸うと言われます。下の写真の虹色クワガタはパプ金を大きくしたような形ですが、これでいて力が強く雌をちょん切ったりします。泥喰も色虫も神経質で飼育環境に馴染まず産卵しないもの、始終動いてストレスを貯めるもの、少なく生んで、その幼虫が弱いもの、熱さにも寒さにも弱いものが多く、飼育は大変です。進化の過程の古い種で、生きるにあたって条件が厳しい彼らが今日生きていたという事は、よほど豊かな自然が残されていたことの証ですが、それも今急速に失われつつあります。 |
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| カブトムシの仲間 | カブトムシは、亜科としてはコガネムシと同族なのですが、カブトムシとハナムグリ、カナブンは刷毛の様な舌で汁気を吸い取る様な食 |
| 事の仕方であるのに対してコガネムシは左右から咬む牙の様な顎を持っています。それはコガネムシが葉を喰うからです。この顎が発達すればクワガタに成る訳ですから、幼虫はコガネムシもカブト、ハナムグリもクワガタも皆良く似た「イモ虫」です。 カブトムシの名は、その角よりも胸の裾の反り返る様な部分が兜に似ているからですが、その日本カブトの形は、世界の様々なカブトムシの中のほんの一種に過ぎません。クワガタやコガネムシの顎が左右にあるのに対し、カブトムシの角は顎ではなく、背中と頭に生えた角で敵を挟むので、強いて言えば「角虫」「トゲ虫」といった感じです。日本種が属するアロミリナ、似ているが別種のシロトゥルペス、東南アジアの大型四本角のカルコソマ、五本もあるエウパトロス、北米、南米で縦に長いディナステス、超大型大重量のメガソマ、などは一通り飼育しました。いずれも成虫、幼虫ともに食事量、排泄量が多いので飼育設備と育てる気持ちにスケールの大きさが必要です。 |
日本カブトの雄より大きなヘラクレスの雌。 |
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| カナブンとハナムグリ | ハナムグリの名は、花の中に顔を突っ込んで密や花粉を食べるからですが、幼虫が腐葉土を食べるものと草木の根をたべるものがあり、後者はコガ |
ネムシ的です。カナブンは種としてはハナムグリと同種ですが、花には潜らないものも少なくありません。角カナブンの仲間はカブトムシ並みに雄同士が決闘し、太く立派な角があります。サスマタ・カナブンの角は大型でもデリケートなサスマタになっています。カブト・ハナムグリは角がかなり発達しカブトムシとの中間を思わせるので名付けられた様です。 |
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| カミキリムシとタマムシ | 外国の昆虫が2000年代初頭に大量に輸入解禁になったいきさつについて、不景気の続く中で希少な成長産業である昆虫産業界のプ |
| ッシュに産業通産省が動いて農水省に働き掛けたという話しが良く聞かれます。その真偽はともかくとしてクワガタムシの幼虫は枯れ木、カブトムシ、ハナムグリの多くの幼虫は腐葉土を食べ、成虫は他の昆虫が開けた穴から滲み出る樹液を吸って生きますので害虫ではない、と検疫対象から外させたのです。が、カミキリムシは樹木に穴をあける害虫の典型的なものですから、未来永劫輸入されることはあり得ません。また生木や半生木に産卵する種が多く飼育も難しく、成虫の寿命も短いのでおそらく密輸も行われないと思います。カミキリムシの中でも大型のものは雑木林のクヌギ、コナラ、クリなどに被害を与え、中型のものは果樹園の樹木に甚大な被害を与えます。その結果農薬の発達で激減したのです。 一方タマムシは枯れかけの樹木に産卵するので、害虫としては微妙な立場ですが、飼育は難しい点でクワガタ、カブトムシと比べずっと絶滅の心配がつのる昆虫です。 |
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| 直翅目 | いわゆるバッタ、キリギリス、コオロギの仲間ですが、一般的な英語にグラスホッパーとクリケットという言い方があっても、バッタとキリギリスの区別が無かったりするように、日本でも区別出来ない人は少なくないようです。バッタ類はほぼ100%草食性で、鳴き声を出したとしても足のスネで羽根を擦るもので「シャカシャカ」と言った感じです。それに対してキリギリスとコオロギは殆どが草食も可能な肉食で、鳴き方も上羽根同士を凄まじく早く擦り合わせて鳴きます。我々が最も身近に感じるスイッチョと無くウマオイは小さいくせに肉食しないと死んでしまう昆虫で、今日縁日でも売られることの少なくなったキリギリスは草食も必要です。コオロギは都心のJRの線路でも鳴いていますから絶滅しそうにも無い感じですが、その種類は限られる一方です。 |
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ヒメギス長翅型 |
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![]() |
|
![]() カヤキリとクサキリ |
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| 2004年7月雑木林管理人の勝手な思惑 | |
| 「民族楽器と昆虫の素敵な関係」 | |
| 「民族音楽と昆虫の寂しい関係」 |